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Posted by チェスト at

2012年12月26日

ニーチェの馬

今年観た中でいちばんの映画です。

ハンガリーの鬼才 タル・ベーラ最後の作品です。

題名のニーチェの発狂にまつわるエピソードはここでは述べません。

作品全体を虚無感・ニヒリズムが支配しています。

第七の封印のラストは まだ希望が持てましたが 今回はそれさえも暗闇に消え失せてゆくだけです。

音楽というのは一度奏でられると、空気の中に消えてゆき、二度と取り戻すことはできない

エリック・ドルフィー

ただ作品を見終わった後 絶望感ではなく うまくは言えませんが 腹を括った感が感じられたのです。  続きを読む


Posted by さつまどり at 09:00Comments(4)

2012年12月25日

湧水町 星の散歩みち

最後に湧水町の 星の散歩みちを訪れました。

規模としては これまででいちばん大きく 多くの観覧客で賑わっていましたが 何かしらもうひとつ 統一感と洗練さに欠けるような気がしました。  続きを読む


Posted by さつまどり at 07:00Comments(0)

2012年12月24日

ビアードパパのクリスマスケーキ(白)

お店で箱を受け取った時 あまりの小ささに驚きましたが 予想以上の美味しさに再度 驚きました。

皆さん 良いクリスマスを。

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Posted by さつまどり at 18:30Comments(4)

2012年12月24日

冬のイルミネーション 2

次にえびの市にある コカ・コーラの工場を訪れました。

ディスプレイの仕方もですが ひとつひとつのデザインが垢抜けていて素晴らしいものでした。

少し交通の便が悪いこともありますが ぜひ訪れてみられることをオススメします。  続きを読む


Posted by さつまどり at 07:00Comments(2)

2012年12月23日

冬のイルミネーション 1

昨晩は比較的暖かかったので イルミネーション見物に出かけました。

まずはJR小林駅前ロータリーです。

吉松と都城を結ぶ JR吉都線が100周年ということもあり 霧島連山をイメージした 楼が組まれていました。

駅の隣の駅南公園や 小林市街地にも いくつかイルミネーションを目にしましたが 何れもオーソドックスであり駅前のものがいちばんだったように思います。  続きを読む


Posted by さつまどり at 07:16Comments(2)

2012年12月22日

北の大トラ爺 12

言葉の由来には面白いものもあり 特に隠語と呼ばれるものには ナルホドなぁと感心させられるものも多々あります。

シカトするという言葉があります。

意味は 皆さんご存知の通り 無視するという意味です。

この言葉の語源は一説によると 花札にあると以前聞いたことがあります。

百人一首でお馴染み、猿丸大夫の

奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声きくときぞ秋は悲しき

10月の札である鹿の絵柄を思い出されてみて下さい。

鹿が ご意見無用とばかりにソッポを向いています。

このことから 聞こえないふり 気づかないふりをすることを 10月の札の鹿に掛け合わせて鹿十(しかとお)→シカトとなったというのです。

友人のドラゴンズ自慢は延々続くので 僕はシカトを決め込んで 船室の入口を眺めていました。

やっぱり カップ焼きそばは 止めとけば良かったと後悔をしていました。  続きを読む


Posted by さつまどり at 07:00Comments(0)

2012年12月20日

ヨモにご注意

皆さん ヨモをご存知でしょうか?

ヨモギでも ヤモリでもありません ヨモです。

ヨモとは鹿児島弁の古語で猿のことです。

下荒田界隈で ヨモが彷徨いているとラジオで聞きました。

ヨモが 何の悪さもすることなく 尚且つ傷つくことなく何れも無事に捕獲されるよう願っています。

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Posted by さつまどり at 14:00Comments(2)

2012年12月20日

cafe boumboum

午後からの休みを利用して姶良市にある cafe boumboumさんに行ってきました。

展示されているキルト作品を見物するのが目的だったのですが おやつセットの手作りケーキの美味しさと 実にお手頃な値段設定に改めて驚きました。

コーヒーに 大きなケーキが2つ皿に盛られて700円と格安です。

ケーキも本日のケーキ(5~6種類)から選べます。

メニュー表にもある通り 子供向けのセットもあるようです。

店内に飾られている白いツリーと壁に展示されているキルト作品のコントラストも良い具合です。

2階には 沢山のハンドメイド作品が展示され購入することができます。

年内の営業は明日までのようですので 来年 ゆっくりとまた訪れてみようと思いました。

個人的には階段に展示されていたボタンを使ったキルトが気に入りました。  続きを読む


Posted by さつまどり at 06:57Comments(4)

2012年12月18日

米長邦雄氏 逝去

米長邦雄永世棋聖が 亡くなりました。

享年69。

本当に今年ほど 好きだった方が亡くなる年はありませんでした。

呆然としているところです。  


Posted by さつまどり at 12:00Comments(2)

2012年12月14日

選挙のススメ 3

私はしばしばひとを当人と他人に分ける。

そしてこの世はその当人にみちみちたところだと見わたす。

イギリス人は自分の国の小学生に、わがイギリスが世界中に植民地を持ったのは、南アフリカでは首長に懇望されたからであり、エジプトでは王の苦しい財政を助けるためであり、インドではインド人の幸福を願ったためであると教えているという。
 
あまりのことに中国人も日本人も笑うが、その中国人は尖閣列島から石油が出ると聞くと、すぐこの島々は中国領だと言いだす。

わが外務官僚はこのとき直ちに駁して尖閣列島は沖縄に属し沖縄はわが国に属すと言った。

日本の利益を代表する弁論である。
 
ところがわが国の大新聞は中国に遠慮して、その日もあくる日も沈黙して、十何日か何十日かたってから、ようやくわが国の領土だと社説で駁した。
 
日支事変はもとより日清日露の戦役まで侵略戦争だと中国人が言うのは勝手だが、日本人が言うのは勝手でない。

それなら当人ではない、他人である。

当人というものは自分の利益とみれば、他人の島まで自分のだと言いはるものである。

それが健康な個人であり国家である。

故に健康というものはイヤなものである。

けれども、おお個人も法人も国家も、健康でなければならないのである。
 
わが国の当人ぶりには他国の当人ぶりにくらべると著しい遜色がある。

自分が言いはること少なく、他人の言いはることに迎合する国は、怪しいかな他国にあなどられる。

山本夏彦 当人論より  


Posted by さつまどり at 12:30Comments(0)

2012年12月14日

北の大トラ爺 11

船室に戻ってみると 他の乗客でいっぱいになっていて 文字通り犇めきあっていました。

僕たちは 入り口に近い時に陣取っていたので比較的 ゆっくりと座ることができました。

なぜ早く乗船できたのに寝床を入り口周辺にしたのかと言うと 焼酎のお湯割りを飲む為にいちいち給湯器まで汲みに行かなくてはならなかったからでした。

小樽に着くのは朝7時前の予定でしたから明日に備えて早めに寝ようと 僕たちは カップ焼きそばをアテにして酒盛りを始めました。

話題はいつもの野球談義です。

友人は熱狂的ドラゴンズフアンで 僕は小学生の頃からのカープフアンです。

また当時は ドラゴンズが星野監督 カープが山本監督で マスコミには同級生対決なんて揶揄されていましたから 余計熱が入ります。

いつものように開幕してスタートダッシュに成功した広島カープでしたが やっぱりいつものように 5月の連休の頃には息切れして順位を落としてきました。

友人は 今年のカープも いつも通り 鯉のぼりが上るまでだね~と軽口を叩いています。

ドラゴンズは今中・山本昌の両エースの大活躍で首位を走っていましたから友人は上機嫌なのです。

僕は何にも言い返すこともないので そっぽを向いて 杯を重ねていました。  続きを読む


Posted by さつまどり at 07:00Comments(4)

2012年12月13日

選挙のススメ 2

半世紀以上前の大戦後 今年ほど領土の問題が取り沙汰されたことは ありませんでした。

ロシアの大統領が国後島を訪れて 領土を1コインほどでも渡すつもりはないと言ったり 尖閣諸島海域に中国の船が不法侵入し領有権を主張したり 韓国の大統領が竹島に上陸して実効支配をアピールしたり もう対応した役所の官僚の心労は如何ばかりかと思う程です。

原発や消費税や年金問題とは違って 領土問題というのは いまひとつ分かり難いものです。

そこで、当人論という一文を紹介しようと思います。
  


Posted by さつまどり at 12:30Comments(0)

2012年12月13日

北の大トラ爺 10

夕陽を小一時間ほど眺めていたでしょうか。

さすがに風に当たっていると 肌寒く感じてきたので そろそろ船室に帰ろうかと 友人の方に目をやると 寒そうにジャンバーの襟を立てて 熱心に地図に見入っています。

用意周到な友人は 小樽に着いてからの道筋を確認していたのでしょう。

それまでに 缶ビール4本と 唐揚げ弁当を2つずつ平らげていた僕たちは 酒と少々のツマミを買うと決めていました。

売店に着くと 全く予想だにしなかった商品が真っ先に目に入りました。

なんと北国新潟で 鹿児島の焼酎 おはらが売っていたのです。

さすがに本坊だね~と 酒は本格焼酎おはらで即決です。

さて ツマミは何にするべぇと 友人とヒソヒソとしばらく品定めをしていましたが 友人の夜中に腹が空いて眠れなくなって またオートバイの後ろで居眠りされてはかなわないから ツマミにも ご飯にもなり得る 焼そばにしようとの意見にぐうの音も出ない僕は賛成するしかありませんでした。

本当は いか焼きとか 酢タコが良かったなあと後ろ髪引かれながら おはらと焼きそば2つを買って 僕たちは船室へ戻りました。
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Posted by さつまどり at 07:00Comments(2)

2012年12月12日

選挙のススメ 1

独自のアニメーションの作風で世界的な名声を欲しいままにしている宮崎駿さんですが その実像は世間の期待とは相反して かなりの偏屈ぶりのようです。

あんなに夢のある また心温まる作品を創るのですから 見た目の通り好好爺然としていればいいのに 可成の毒を含んだ発言をされています。

何れもインターネットを通しての受け売りですから真偽の程は確かではありませんが 興味深い発言を見つけたのでご紹介しようと思います。

「入れる党が無いのなら共産党に入れろ。

二大政党をビビらせろ。

共産党が政権獲るなんてありえないんだから気にせず入れろ。

政治家なんて腰抜けだらけなんだから、共産党に入れる奴が増えればみんな怯える。

『国民がおかしくなってきている、しっかり仕事をしないと過激派に殺されるかも・・・』とビビる。

ビビらせろ。

俺らキレたら何するかわからんぞ?って意思表示する為に共産党に入れろ。

俺はここ15年共産党に入れている」

宮崎さんが岡田斗司夫さんに対して語った言葉だそうです。

この一文を読んで感じることがあった方は選挙に行かれることをオススメします。  


Posted by さつまどり at 12:30Comments(2)

2012年12月12日

北の大トラ爺 9

朝早く東京を出発して 新潟に無事着いたのは良かったのですが フェリーに乗る前に郵便局でお金をおろすのを忘れていた僕と友人は フェリー代を払うと財布には小銭しか残っていませんでした。

喜んでビールで乾杯などせずに もう一度確認しなかったのが悪かったと日頃から 用心深い友人は残念そうに呟きましたが、楽天的・楽観的の塊である僕は このまま一晩寝るだけで 明日の朝には北海道なんだから何とかなるさと答えました。

二人の財布をひっくり返して残金を数えてみると1000円ちょっと残っており それをかき集めた僕は 甲板で大海原を眺めた後 船の売店で晩飯を買うべぇとジャンバーを羽織りました。

夕暮れの日本海の美しさは これはもう喩えようがないとしか言えません。

ただ水平線に沈んでゆく夕陽だけなのですがシンプルだからこそ尚更美しかったのを思い出します。
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Posted by さつまどり at 07:00Comments(2)

2012年12月11日

北の大トラ爺 8

当然 缶ビール2本では足りる筈もなく もう2本ずつ飲み干した僕達はフェリー乗場のベンチで横になり昼寝と洒落こみました。

二人して鼻ちょうちんを繰り広げていると 車両の乗船を促すアナウンスが聞こえて来ました。

慌てて飛び起きた僕は ゴミを捨てると荷物を両手に 再び大木号に跨がりました。

新日本海フェリーは その名の通り主に日本海・東シナ海を航行していて 僕たちが乗る船は新潟~小樽を結ぶ便でした。

オートバイに車輪止めを咬ませた僕と友人は 今夜の寝床である2等船室へと向かいました。

2等船室は 船の奥底にあって すぐ下にあるであろうエンジンの音が轟々と聞こえましたが 貧乏学生である僕たちにとって贅沢言える筈もありません。

寝場所を確保した僕は 緑色の絨毯のような船室の床に ゴロンと大の字になりました。

まだ出港まで小一時間ほどありましたが 寝場所の確保は先着順だから このままここにいようと僕は言いましたが 友人は困ったような顔をして あのさ…と話し始めました。  続きを読む


Posted by さつまどり at 07:00Comments(2)

2012年12月10日

北の大トラ爺 7

考えてみれば 朝早くアパートで田舎弁当を食べて以来 何も食べていませんでした。

フェリー乗場の売店もありましたが より本格的な ご飯が食べたかった僕は港へ続く大通りに出てみると 全国チェーンのホカホカ弁当(仮名)を見つけました。

ちょうど 鶏の唐揚げフェアをやっていたので 猛烈に腹を空かせていた僕は 安くなっていた唐揚げ弁当を4つ買いました。

もう今日の行程は達成して あとはフェリーに乗るだけですし 弁当1つくらいは3分もせずに平らげるだろうと ツマミも兼ねて2つずつ買ったのです。

ふだんは サントリーのモルツしか飲まないのに 札幌に向かってるからという理由で500mlの黒ラベルを4本買っていた友人は 早く乾杯しようと急かします。

僕と友人は 新潟港の岸壁に腰かけて 盛大に酒盛りを始めました。

フェリーの出港時刻までは まだ4時間ほどあり ビールが足りなかったら また買いに行こうとメートルをあげ始めたのです。  続きを読む


Posted by さつまどり at 07:00Comments(0)

2012年12月08日

北の大トラ爺 6

ゼロの焦点に出てくる失踪した新郎は 古都金沢を訪れてみたいという新婦の無邪気な願いに冷たく答えます。

君のような観光客が思っているような町ではなく 冬の日本海のイメージとも相まった暗く陰惨な町だと言うのです。

そのことを思い出し 信濃川の河口を茫然と眺めている僕の横で 心優しき友人は 無事に着いた達成感に浸っているのかニコニコしています。

この友人は 何かにつけて手当たり次第、本を読み散らかし 不機嫌そうに物憂げにしている僕のことを ちっともバカにすることなく 本など一冊も読まないのに 国語でも数学でも、それはもう抜群に成績が良く横浜の有名な国立大に通っていたのです。

そんな難しい顔してないで 一杯やろうよと無類のビール好きである友人は どこで買って来たのか サッポロ黒ラベルを差し出しました。

気を取り直した僕は ヨシッ! ツマミを買って来るッ!と叫んで走り出しました。  続きを読む


Posted by さつまどり at 07:00Comments(0)

2012年12月07日

北の大トラ爺 5

大木号は 難なく峠を越えて それからというもの延々と 新緑の山の景色が続きます。

僕は それからも何度か眠気に襲われましたが 後部座席から転げ落ちることもなく ロープで縛られることもなく どうにか無事に新潟の町に着きました。

新潟の町は 良くも悪くもない印象で だだっ広い田舎のような気がしました。

しかし町の規模は 鹿児島より ずっと大きく感じられ 何となく長崎の街並みに似ているような気がしました。

僕たち二人は 見知らぬ初めての土地ということもあり とりあえずはフェリー乗場へ向かおうと 新潟港に着きました。

目の前には、どこまでも広がる日本海が横たわっています。

憶測で 想像でものを言うという言葉があります。

皆さんは 新潟 日本海と聞いて どのようなイメージを持たれるでしょうか?

雪 北国 米 日本酒 魚 佐渡島 演歌の似合う人情の町…

どれも正解だと思います。

しかし 数日前に松本清張の ゼロの焦点を読んだばかりの僕には 金沢同様 陰惨なイメージが強かったのです。

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Posted by さつまどり at 07:00Comments(0)

2012年12月06日

北の大トラ爺 4

友人と僕は 近所のミニストップで買ってきた田舎弁当で腹ごしらえをして いよいよ出発しました。

とりあえずは宇都宮を目指して 大木号はドドドドと音をたてながら走ります。

後ろの席まで しっかりとアンコ(中の綿)の詰まったシートは 座り心地も良く 低いエンジンの響きも 良いBGMとなって 昨晩 あれだけ寝たにも関わらず 眠くなってきます。

僕がうつらうつらすると 友人はすぐに気付いて 僕がしがみついている自らの身体を揺らして 寝ないでよ!と その度に絶叫します。

まだ出発してから 小一時間も経っていないのに 僕は舟を漕ぐことしきりなので 呆れた友人は 途中のコンビニに立ち寄りました。

気まずくて言い訳もできない僕は 長距離トラックドライバー用の覚醒を誘発する刺激的な飲み物と ブラックコーヒーを立て続けに飲んで 煙草を一服すると 大げさにラジオ体操を一通り行って ブラックガムを友人に示して もう大丈夫と言いました。

心優しい友人は よく眠れるよね~と苦笑いしています。

僕は 稀世の里が取組前にするように 顔面を両手で何度も叩いて もう一度大丈夫と言いました。

友人は 何も顔を叩くことはないのに…と言ってから これから北関東を抜けて三国峠を越えると絶景が続くよと続けました。

単調な田舎の田畑の広がる風景から解放されると眠気も ふっ飛ぶだろう それでもダメなら ロープで友人と僕の身体を縛るしかないと友人は厳かに更に続けました。

命がかかっていることなので当然の判断です。

僕にSMの趣味もあるはずもなく 縛られては堪らないと 友人の目を凝視して3回目の大丈夫を言いました。  続きを読む


Posted by さつまどり at 07:00Comments(4)